心臓の病気

心臓の病気

死亡率が高い心臓病 専門ドックの受診が予防のカギ!

こんな病気や生活習慣の人は心臓病への注意が必要です!

偏った食生活や運動不足、喫煙、ストレスなどにより血管の状態が悪くなり、動脈硬化を引き起こします。
心臓に供給される血液の流れにも悪影響を及ぼし、心臓病の発症へとつながってしまうのです。

該当する項目が多いほどリスクが高くなります!

高槻市では死因第2位 心臓病で死亡する人が多くいます!

右のグラフように、高槻市では毎年500人ほどが心疾患(心臓病)で亡くなっています。心臓病にもさまざまありますが、約半数が虚血性心疾患という疾患で亡くなっていると言われています。心臓病の予備軍である高血圧や脂質異常症、糖尿病の方々は多くいますので、他人ごとではありません。

心臓病を早期発見・ケアするために「心臓ドック」を受けることをオススメします。

心臓病を発症するリスクが高い生活習慣病の多くは、自覚症状がありません。不意に心臓病の発作を起こし、最悪の場合は命を落とす怖れも。最近、注目されている「心臓ドッグ」では人間ドックよりも細かく心臓についての検査を実施。病気が進行する前に発見し、治療することが大切です。

心臓ドックとは?

一般的な検診で行う心電図や胸部レントゲン検査以外に、心臓や頸動脈のエコー検査、動脈硬化度を測る検査、血液検査などを実施します。より詳しい情報が得られる数々の検査で心臓や血管の状態を総合的に判断し、病気の早期発見を目指します。
ここでは心臓ドックで行う検査の一部をご紹介します。

STEP1 心臓をみる


(写真1)
心エコー
超音波を使って心臓の動きや形態をみる検査で、心臓弁膜症や心肥大などが診断可能。軽く左に傾けるようにして寝ておけばOK。技師が胸部に機器を当てると、モニターに内部の様子が映し出されます。(写真1)

(写真2)
心電図
心臓の電気的な活動の様子を波形に記録する検査。不整脈や狭心症などを発見する手がかりになります。仰向けに寝ると、技師が上半身と足首に電極を装着し、スイッチをON。あっという間に終わります。(写真2)

STEP2 血管をみる


(写真3)
血圧脈波(ABl・baPWV検査)
心電図が終わった姿勢のまま血圧脈波に。足首と上腕の血圧の比から血管の詰まり具合を調べるABI検査と、心臓の拍動が血管へと伝わる速さを測定するbaPWV検査を同時に実施。動脈硬化の度合いや血管の推定年齢を算出します。(写真3)
頸動脈エコー
技師が首に超音波検査機器を当てると、モニターで血管壁の状態が確認でき、動脈硬化の進行度がわかります。負担のない検査で、全身の動脈硬化の程度を表わす指標を得ることができます。

STEP3 血液をみる

心機能(BNP検査)
BNPとは心臓から分泌されるホルモンのことで、心臓に負担がかかった状態だと血液中の濃度が高くなります。そこで、採血して血液に含まれるBNPの数値を調べるのがBNP検査。心臓が元気かどうかを診断することができます。

STEP4 診察&結果説明

後日、検査結果をもとにドクターによる診察と説明を実施。問題がある場合は、専門病院を紹介します。

心とカラダに効くはなし 心臓病

「心臓」は全身の健康を保つうえで最も大事!

心臓がポンプとなり、血液を通して全身に酸素と栄養が届けられる

右図のように、心臓は右心房・右心室・左心房・左心室の4つの部屋に分けられています。全身を循環した血液が静脈から右心房に到達し、右心室から肺へ。肺で酸素を取り込んだ血液は左心房に流れ、左心室から動脈を通して全身の臓器に送り出されます。血液の逆流を防ぐために、心臓内には4つの弁も完備。このように心臓は、私たちにとって欠かせない酸素や栄養を全身に行き渡らせるという大変重要な役割を担っているのです。

心臓の重さは約250~300g
りんご1個分ほどの重さ。ちなみに、心臓の大きさは握りこぶしくらいです。
脈拍数は1分間に60~90回
この数値は、成人の正常値の目安です。脈拍は必ず安静時に測りましょう。
1回拍出量は60~100ml
1回拍出量とは、心臓が1回の収縮で動脈へ拍出する血液の量のことです。

主な心臓病を知っておこう!

虚血性心疾患 心臓病死亡の約半数

動脈硬化などにより血液の流れが悪くなり、心臓に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなる病気のこと。虚血性心疾患は、以下の狭心症と心筋梗塞に分類されます。

狭心症

心臓の血管が狭くなると、急な運動時に心臓に酸素や栄養が供給されなくなり、狭心症の発作を起こします。通勤時の階段などで、胸が痛い・圧迫される・締めつけられるなどの症状が数分程度続くのが典型的な症状です。

心筋梗塞

心臓の血管が完全に塞がった状態で、心臓にまったく血液が流れなくなり、次第に心筋が壊死していきます。強い胸痛や呼吸困難、吐き気、冷や汗などに突然襲われたら要注意。一刻も早く救急車を呼んでください。

不整脈

脈が速くなったり遅くなったり、乱れたりする状態のことで、特に体に異常を感じなければ心配はいりません。ただし、動悸やめまい、疲れやすいなどの症状がある場合は、日常生活に支障をきたす洞不全症候群や、脳梗塞の原因となる心房細動の可能性もあります。

心臓弁膜症

血液が心臓内を逆流することなくスムーズに流れるよう、心臓には4つの弁があります。この弁が動脈硬化などさまざまな原因でうまく機能しなくなる病気のこと。弁の開きが悪くなって血液が流れづらくなる狭窄症。また、弁の閉じ方が不完全で血液が逆流する閉鎖不全症に分けられます。

心肥大

高血圧などの場合、心臓が血液を全身に送り出すときに大きな力が必要になります。すると、心臓の筋肉が厚くなる心肥大の状態になってしまうのです。心肥大が進むと心臓の機能が低下し、息切れや疲れやすいといった症状が出て、心不全などに進展する怖れがあります。

胸痛・息切れ・疲労感は危険信号

胸の痛みや息切れを頻繁に起こす、少しの作業で疲れを感じる人は、心臓に負担がかかっている状態かもしれません。また、狭心症では胃痛や吐き気、のどの圧迫感、左肩や歯の痛みを訴える人もいます。これらの症状が気になる人は、まずは検査を受けましょう。

PAGETOP